TGLシーズン1はアトランタ・ドライブゴルフが優勝!
タイガー・ウッズとロリー・マキロイが発起人となって始まったTGL。
ついに初めてのシーズンが終了しました!
初代チャンピオンに輝いたのは、ジャスティン・トーマス率いる「アトランタ・ドライブゴルフ」。
レギュラーシーズンではそこまで目立った強さはなかったものの、プレーオフでは安定感のあるショットでしっかり勝ち上がりました。
今回は屋内で行う新しいスタイルのゴルフということで、ルールも少しずつ調整されながらのシーズン。
そんな中でも「ちゃんとおもしろい競技になってたな」と感じています。
特に印象に残ったのは、TGL独自のルール「ハンマー」。
最初はリードしてると使わない方が有利という場面もありましたが、途中からルールが変わって、両チームが公平に1回ずつ使えるように。
これによって、より白熱した展開になり、「どこで使うか?」の駆け引きも楽しめるようになりました。
TGLのルールやチーム、所属選手についてより詳しく知りたい方はこの記事を参考にしてください!
TGLの記録を振り返る
ショットクロック
TGL公式サイトのニュース(https://tglgolf.com/articles/2025/06/tgl-shot-clock-explained)によると、
各チームのショットクロックを平均すると、約23.7秒でショットしていました。
チームごとに比較するとニューヨーク・ゴルフクラブの平均21.4秒が最速となりました。
選手のコメントがあるので紹介します。

パトリック
(ニューヨーク)
全然急かされてる感じはしなかった。
思ったより早かったけど、ショットを選ぶ時間はあった

(ザ・ベイ)
あの人工心拍音が、自分の心拍と合わさると…本当にプレッシャーが強くなる
初のショットクロック違反は「タイガー・ウッズ」
2025年1月27日、MATCH4 ジュピターvs. ボストンの試合中に
タイガーはショット前の準備に時間をかけすぎ、40秒オーバーで1罰打となりました。
以下のようにコメントしています。

いつもは心拍を落ち着けてから打つんだけど、それに時間がかかってしまった。タイムアウトを取るべきだった。完全に自分のミスだね
TGLのグリーンについて
TGLのグリーンについても公式サイトのニュースに記述がありました。
(出典元 https://tglgolf.com/articles/2025/03/greenzone/tgl-green-size–how-it-compares)
要約すると以下の通りです。
TGLとPGAツアーのグリーンの違い
TGLのグリーンの広さは、約354㎡
PGAツアーのグリーンの広さの平均は、約613㎡
TGLのグリーンの方が大幅にコンパクトになっています。
ちなみに、毎年3月の「THE PLAYERS選手権」でプロが挑む名物ホール
TPCソーグラスの17番ホール(アイランドグリーン)のサイズは363.5㎡
TGLのグリーンとはほぼ同じサイズです。
いかにTGLのグリーンが狭いかよくわかりますね。
TGL特有の変化するグリーン
TGLグリーンはただ小さいグリーンというわけではありません。
ターンテーブル式の回転グリーンになっていて、
・600個のアクチュエーターによる傾斜変更(起伏が自由自在に変えられる)
・毎ホール異なるラインと角度が生まれる設計
サイズは固定でも、毎回違う「顔」を見せる、まさにテクノロジーと戦略の融合空間です。
TGLの未来と、日本開催の可能性について考えてみた
アメリカでのTGL視聴者層は、30代〜40代が中心だそうです。
一方、PGAツアーは50〜70代のファンが多いとのこと。
この違いを見ると、TGLはまだまだ伸びしろのある新しいゴルフコンテンツと言えそうですね。
世界各地でTGLの試合が開催されたらおもしろそうですが、課題もあります。
最大の懸念は「グリーンゾーンを再現できるか?」という点。
あの精密な再現には、機材や芝、砂などを大量に輸送する必要があり、コストや設営面でもかなりのチャレンジになるはずです。
もし日本で開催されるとしたら…どこでできるんでしょう?想像するだけでワクワクしますよね。
たとえば、アメリカのSoFiセンターは観客収容数が約1,200人。
でも、日本で同じことをやるならもっと多くの観客を収容しないと採算が合わなそうです。
さらに会場内に芝を敷いたり、砂を入れたりするとなると、使える会場もかなり限られそう。
性質は違いますが、アイスショーが開催できるような場所なら、対応できるかもしれません。
そう考えると、候補としては「横浜アリーナ」や「さいたまスーパーアリーナ」あたりが現実的でしょうか。
集客面の見通しは?
集客という観点では、PGAのスター選手たち、さらに松山英樹選手が来るとすれば、
「ZOZOチャンピオンシップ」くらいのファン層が見込めるかもしれません。
ただしTGLならではの魅力、
たとえば「選手の会話がリアルタイムで聞ける」マイク付きプレーの面白さは、
現地観戦だとあまり伝わらない可能性もあります(英語で会話するため)。
そこでひとつのアイデアとして、TGLの本戦前に
「JLPGA × JGTO × PGA」の3人で行うエキシビションマッチをやってみるのもおもしろそうです。
日本の男子ツアーは今あまり勢いがありませんが、女子プロやPGA選手をフックにして、
男子ゴルフにも関心が広がるきっかけになるかもしれません。
採算ラインと実現性は?
TGLの会場は四面ステージのうち一面をスクリーンとして使うため、実際の観客キャパシティは約6,000人ほどになると予想されます。
採算ラインを考えると、チケット代だけでなく、スポンサー収入やグッズ販売なども重要。
それでも、海外からの機材輸送費や選手への報酬をまかなうには、なかなかのコストになります。
SoFiセンター以外での開催は、まだまだ時間がかかりそうですが、
いつかTGLが世界ツアーとして日本に来る日を夢見ていたいですね。
日本独自のスタイルで開催できる?
たとえば「PGAの選手だけで6,000人を集められるのか?」という現実的な疑問もあります。
参考までに、女子ツアー「サロンパスカップ」では4日間で約2万人の入場者数。
1日あたりで見ると、TGLはかなりギリギリのラインかもしれません。
でも、もしターゲットを30〜40代に絞れば、
“移動しなくても、快適な環境で楽しめる新しい形のゴルフ観戦”として、
普段あまりゴルフを見ない層の興味を引くチャンスもありそうです。
結局どうすれば実現できそう?
現実的には、単発イベントではなく複数日開催+複合型エンタメ構成がカギかもしれません。
たとえば
・ゴルフタレントや芸能人を交えたエキシビションマッチ
・女子プロや男子プロによるメインイベント
・ゲストによるハーフタイムショー的な演出
こんなふうに“ゴルフフェス”のようなスタイルで企画すれば、イベントとして成立する可能性は高まるはず。
とはいえ、まだ実績のない競技形態ということもあり、最初の一歩を踏み出すには、相当なチャレンジと覚悟が必要かもしれませんね…。
コメント